report
防災に取り組む企業が一同に集合
「にいがた防災ステーション」×「防災×ライフ研究会」企業交流会
開催日: 令和5年6月1日(木)
上記、新潟県、公益社団法人にいがた産業創造機構をはじめ、新潟県内の防災に係る様々な企業があつまった交流会が開催されました。
新潟県からは、新潟県がこれまで経験してきた幾多の災害をとおした防災・減災に関するノウハウ、知見、技術などの豊富な資源を活かし、各企業や大学などがプラットフォームに集合することで、新たなビジネス創出や産業の集積、拠点としての情報発信を目指した事業「新潟県防災産業クラスター形成事業」の報告がされました。
加盟している企業・団体は122。(令和5年6月1日現在)
これまで9つのプロジェクトや検討会が生まれるなど各企業の結びつきがより活発になったことや、首都圏を中心とした様々な場面で商品や取組みに対するプロモーションの実績が発表され、今年度もさらに多くの企業や団体の参加を募集しています。
その後、公益社団法人にいがた産業創造機構が主催する、「防災×ライフ研究会」からはアドバイザーを務める、新潟大学大学院客員教授 別府茂氏が登壇され、話題は「防災産業の最新トレンド」へと移りました。
そこでは、災害が起こった際の最新の被害予測や、各企業がすすめる防災をフックにした新しい取組みの事例紹介、さらには日本災害食学会の理事・副会長の顔ももつ別府さんが推奨する「ローリングストック」の紹介がされました。
ちなみにローリングストックとは、防災を意識した家庭内備蓄を、これまでのように長期保存可能な災害専用食品だけではなく、ふだんの食品を少し多く買い置きし、使いながら買い足していくライフスタイルのことです。
その際のストック量は、最低3日分、推奨は1週間分だそう。
ローリングストックへの意識が高まるほど、これまでの防災専門だけとは違い、より防災×食品への取組みの可能性が広がるという声が上がっていました。
後半戦は、参加企業が交流を図りながらそれぞれの防災に関する強みや、協業パートナーを探すためのマッチング会を開催。
参加いただいた32の企業および市町村や団体が、会場内を所狭しと往来しながら1時間以上にわたって、防災をフックにした話題で活発な交流が行われていました。
ここから先は、参加者のみなさんの声をお聞きしました。
株式会社ムラオ
村尾 隆さん
「参加してみての感想はいかがでしたか?」
こういった会に参加するのが初めてだったが、色々な防災に関わる方との接点が出来たので、とても参考になりましたね。
「関わりができそうだと思うような企業はありましたか?」
弊社は保存水を扱っているんですが、何件かの企業と話して、どのような使い方が出来るかなど知恵を授けて頂いたり、自社でお客様に保存水を販売していいか?というようなお話も頂いたので、非常に良かったです。
「保存水はどのくらい持ちますか?」
保存水は1番長くて12年持ちます。お客様のニーズがあって長いのが欲しいという方もいらっしゃるし、逆に短くていい方もいるのでニーズに合わせた販売をしています。
「12年も保存がきくのがびっくりですが、どんなニーズがありますか?」
高度が6なので、赤ちゃんやお年寄りにいいです。赤ちゃんの粉ミルクにも体に合うし、お年寄りはお薬が飲みやすいとお声を貰っています。
「保存水はどこの水?」
湯沢町の天然水です。山の湧き水で、標高920mの所に工場がありますよ。
木村綿業株式会社
木村 裕子さん 石田裕紀子さん
「参加してみての感想いかがですか?」
異業種の企業の人と関わりが持てることはなかなかないので、とてもよかったです。色々な企業の方とお話してみて、新潟ってこんなに積極的だったんだと思い、嬉しかったです。異業種の企業だからこその組み合わせや発見が出来て、防災に向いてる!との声ももらえたり、カバンで使うならマチ付きの方がいいよ!との声もあったりしていろんな意見を貰えたので本当によかったです。
「いろいろな企業の方と話されて、何か印象に残ったことは?」
とある方に、とても防災に向いてるいい商品だから。ギフトショーとか展示会に出した方がいいと言ってもらえました。
「御社の商品を教えてください。」
車中泊用の枕ですが、車中泊時って枕ってつかわないじゃないですか。ヘッドレストの所にいらなければ引っ掛けておけて、運転時腰が疲れるので、シートと腰の間に入れて使えて、ある時はカバンとして使えます。心地いい厚さになっています。弊社は110周年を迎える企業ですので、何回も試作して頭のくぼみや縫い目から、どんな車のヘッドレストでもフィットするように寝心地には強くこだわっています。また、中のパイプには新潟のお米を使っています。見た目も一見レザーに見えるけど、中身も丸ごと洗えます。